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アナロジー:三つのくにづくりについて

李晶玉 個展

このたびエヌ・アンド・エー株式会社(代表取締役:南條史生)が企画運営を行うN&A Art SITEでは、南條史生による企画展シリーズ「NANJO SELECTION」の第3弾として、李晶玉の個展『アナロジー:三つのくにづくりについて』を3月29日㈮から4月26日㈮まで開催いたします。
李は、在日朝鮮人3世という立場から、国家や民族、アジアの歴史などに対する横断的な視点を足がかりに制作を行っています。古典絵画から構図や象徴的なモチーフを引用し、コラージュなどの手法を用いて、写実的かつ複層的な絵画作品で注目を集める作家です。
近年では、隣接して建つ朝鮮大学校と武蔵野美術大学の両校を隔てる塀に橋を架けるプロジェクト「武蔵美×朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」(2015)に参加し、同プロジェクトのメンバーとともに展覧会「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989–2019」(京都市京セラ美術館、2021)に出展。2022年には原爆の図 丸木美術館で個展「SIMULATED WINDOW」を開催するなど、今後の更なる活躍が期待される作家です。
本展では、南條史生のキュレーションのもとに制作された新作絵画作品を展示いたします。
Curator’s TEXT

開催概要

展覧会名: NANJO SELECTION vol. 3李晶玉 個展 『アナロジー:三つのくにづくりについて』
会期: 2024年3月29日㈮―4月26日㈮ 12:00-17:00 (日) (月)休
会場: N&A Art SITE(東京都目黒区上目黒1-11-6 / 東急東横線中目黒駅より徒歩5分)
主催: エヌ・アンド・エー株式会社、アートジーン合同会社

李晶玉について

李晶玉が描く作品は明確なテーマ性=物語を持っています。2022年に原爆の図 丸木美術館で開催された「SIMULATED WINDOW」では、原爆とそれを投下した爆撃機エノラ・ゲイが主題でした。線描で描かれた繊細な描画と爆心地の上の赤い玉、まがまがしさと透明さの共存は、これまで見たことのない鮮烈な視覚世界を開きました。また2023年にNANAWATAで開催された「神話#2」では日本の「天岩戸」神話、韓国の「都柝野」神話と北朝鮮の建国の物語をもつれた糸のように対置させています。今回の展示はこの神話シリーズの延長であると同時に、新たな新作で、次なる境地を示すことを試みています。

南條史生

Artist Profile

李晶玉 /
Ri JongOk

11991 年東京都生まれ。2018年朝鮮大学校 研究院総合研究科 卒業。東京を拠点に活動。
Xアカウント:@RiJongOk

(近年の展覧会歴)
2023 個展「神話#2」NANAWATA・東京
2022 個展「SIMULATED WINDOW」原爆の図 丸木美術館・東京
個展 Gallery Q・東京
2021 個展「記号の国」Gallery Q・東京
グループ展「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989–2019」京都市京セラ美術館
2020 グループ展「VOCA展 2020 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」上野の森美術館・東京
2018 個展「神話#1」eitoeiko・東京
2015 グループ展「武蔵美×朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」武蔵野美術大学、朝鮮大学校・東京